やまとイルミネーションの強み
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【イルミネーション視察記録】新宿ミナミルミ
続いては新宿エリア、「新宿ミナミルミ」です。

新宿ミナミルミは、新宿南口エリア一帯を光で包み込む大規模なイルミネーション。
JR新宿駅・新南改札を起点に、新宿サザンテラスの遊歩道、新宿マインズタワー、タカシマヤ タイムズスクエアへと、エリア全体が連続的につながっていきます。
会場は全部で6エリア。
各所を巡りながらデジタルスタンプを集める仕掛けもあり、せっかくなので全エリア制覇してきました。
こうした“回遊したくなる仕組み”があると、自然とすべてを見て回りたくなりますね。
■Suicaのペンギン広場

いわばミナミルミのウェルカムゲートのような存在。
案内看板には「優しい色味のグリーン」とありましたが(おそらくSuicaカラー)、実際にはマリンブルーのようにも見えます。
あまり見かけない色味のため非常に目立っていました。
■JR新宿ミライナタワー

青・白・シルバーを基調としたクリスマスツリー。
ツリー背面には演出が変化するTwinklyが使用されており、これまで見てきた中でも特に“優しく幻想的”な演出だったのが印象的です。
下記URLよりご覧ください。
■タカシマヤ タイムズスクエア

まさに王道、「これぞクリスマスツリー」と言いたくなる一台。

併せて注目したいのが、タカシマヤのショーウィンドウ装飾です。
サンタ帽をかぶった猫のビジュアルも目を惹きますが、頭上のイルミネーション構成が非常に美しい。

フェイクグリーンからライトシャワーとボールチェーンを吊り下げ、一部はフェイクグリーンに巻き付けられています。
スポットライトとの組み合わせも効果的でした。
縦ラインのライトシャワーとボールチェーンは、背後の猫のビジュアルに被らないよう長さが細かく調整されています。
全体をゴールドでまとめつつ、視線が自然と下のディスプレイへ流れるよう計算された構成。
視覚的にも非常に完成度の高いショーウィンドウイルミネーションです。
■新宿サザンテラス・小田急サザンタワー

シャンパングラスをモチーフにしたオブジェ。
グラス部分はゴールド、シャンパン部分は白のイルミネーションで表現されています。
液面にはフラッシュを使用し、シャンパンが揺れているような動きを演出。
常点のストリングスにフラッシュのストリングスを連結するだけなので、施工はかなりシンプル。
コストパフォーマンスの良い仕掛けだと感じました。
下記URLよりご確認ください。
■JR南新宿ビル

こちらも王道のクリスマスツリー。
中央に配置された大きなリボンが印象的です。
■新宿マインズタワー

ファンシーで個性的な色使いのツリー。
実際に使用されているイルミネーションは白のみで、

根元からのアッパーライトによってカラフルな光を放出しています。
周囲のイルミネーションツリーや吹き抜け空間の開放感も相まって、雄大で幻想的、かつ非常に個性のあるツリー空間になっていました。

デジタルスタンプラリーも無事、全6か所制覇。
■新宿住友ビル
こちらは新宿ミナミルミとは別会場ですが、印象的だったため紹介します。

外からでもひときわ目立ち、思わず足を踏み入れてしまいました。

中には大きなホワイトツリーと螺旋階段。
360°どこから見ても美しく、頭上のライトシャワーやスノーモチーフも含め、他のツリーとは一線を画す存在感。
もはやイルミネーションという枠を超え、一つの空間作品として完成しているような、非常に見ごたえのある演出でした。
■最後に
新宿エリアは、全体としてクリスマスツリーの存在感が非常に大きいエリアでした。
ひとくちに「クリスマスツリー」と言っても、王道の造形、色使いで魅せるもの、光の当て方で表情を変えるものなど、その個性は実にさまざま。
ツリーという共通のモチーフの中で、ここまで表現の幅があることを改めて実感します。
特に印象的だったのは、イルミネーションそのものだけでなく、スポットライトやアッパーライトを効果的に組み合わせている点です。
光を「足す」のではなく、「どう当てるか」を丁寧に設計することで、イルミネーションの美しさが一段と際立ち、空間全体に奥行きとドラマ性が生まれていました。
ツリー単体で完結させるのではなく、建築、吹き抜け、動線といった周囲の環境を含めて一つの光のシーンとして成立させている点は、新宿エリアならではの完成度の高さ。
クリスマスツリーという定番モチーフを使いながらも、決して「ありきたり」にはならない。
そんな設計思想が随所に感じられる視察となりました。


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