やまとイルミネーションの強み
ADVANTAGE商品紹介
PRODUCTSやまと興業株式会社 商品部
〒434-0036 静岡県浜松市浜名区横須賀1136
【イルミネーション視察記録】東京スカイツリータウン
毎年恒例となっている、東京のイルミネーション視察に行ってきました。
東京のイルミネーションは、都市空間ならではのスケール感や人の流れを前提にしながら、国内の最先端トレンドや表現手法が集まりやすいのが特徴です。
流行の色使いや演出、最新機材の使い方など、今シーズンの“空気感”を掴むには欠かせない視察先のひとつだと感じています。
今回はその第1弾として、東京スカイツリータウンを見てきました。
ご存じの通りスカイツリータウンは非常に広いエリアにわたって装飾が施されており、見どころも多くひとつひとつを深掘りするときりがありません。
本記事では、気になったポイントを中心に、簡単に紹介していきます。
■大型モチーフ

スカイツリータウンのキャラクターたち in ソラマチひろば

注目したのは、その足元の固定方法。
①モチーフ純正の土台
②木板(1枚目)
③木板(2枚目)
と、段階的に重さと接地面積を確保した構造になっていました。
上部での固定が難しいため、下部でしっかりと安定性を確保する設計です。
不特定多数の人が行き交る空間だからこそ、安全面への配慮が徹底されていることがよく分かります。

スカイアリーナのペガサス馬車。

こちらは、イルミネーションを固定するインシュロック(結束バンド)までゴールドで統一されていました。
コード色がクリアなため、白のインシュロックでも問題ないと考えてしまいがちですが、あえてゴールドを選んでいる点に、細部への強いこだわりを感じます。
近づいたときに初めて気づく部分ですが、全体の完成度を確実に引き上げています。

きつねと球体。
こちらもソラマチひろば。
球体の中には実際に入ることができ、光に包まれるような体験ができます。

きつねの頭部をよく見ると、白とゴールドのイルミネーションに加え、内部にはゴールドと白、それぞれのメッシュ素材が組み合わされています。
イルミネーション単体ではなく、メッシュを重ねることで、きつね特有の色合いや質感をうまく表現している点が印象的でした。
■ロープライトモチーフ

スカイアリーナをさらに奥へ進んだところにも、プレゼントボックスのモチーフがあり、

こちらにもメッシュ素材が使用。
光の表情に奥行きが加えられていました。

右側には、竹を使ったモチーフも。
竹を用いたイルミネーションは比較的よく見かけますが、このモチーフは3つの円で構成されています。
一見すると、ちょうど良い長さのロープライトを3本使っているように見えますが、

実際には1本のロープライトで構成されていました。
光らせたくない部分は黒のビニールテープで丁寧に覆い、不要な発光を抑えています。
この方法であれば、電源も1か所で済み、見た目と施工効率の両立が可能になります。
■フラワーガーデン

ソラマチひろばのオブジェには、フラワーガーデンとイルミネーションが組み合わされていました。
おそらくフラワーガーデンもイルミネーション期間限定です。
花をアーティスティックに配置することで、既存のオブジェがまったく別の表情を見せ、唯一無二の存在になっています。
あらためて、イルミネーションと花・緑の相性の良さを感じさせる演出でした。

手すり部分の装飾もとても印象的です。
使用されているのは造花ですが、花のカラフルさと十分なボリューム感があるためチープさは一切感じられません。
文字通り、空間全体がとても華やかに仕上げられていました。
■最後に
全体を通して感じたのは、**「広いソラマチ空間を、統一感と遊び心の両立でまとめ切っている」**という点でした。
基調は落ち着いたゴールド。そこにホワイトや挿し色が適度に加わることで、華やかさはありつつも品のある雰囲気に仕上がっています。
広範囲の装飾でありながら、視線が散らからず、大人がじっくり楽しめる空間になっているのが印象的でした。
一方で、キャラクターモチーフや中に入れる球体など、子どもが直感的に「楽しい」と感じられる仕掛けもしっかり用意されています。
ただ派手にするのではなく、全体トーンを崩さずに組み込まれている点はさすがです。
また、見た目の完成度だけでなく、施工面での工夫も随所に見られました。
メッシュ素材を使った色表現、竹という素材選び、ロープライトを一本で構成するための黒ビニールテープによる遮光処理など、現場を熟知しているからこその判断が積み重なっています。
ソラマチのイルミネーションは、
大規模・上質・親しみやすさ・施工合理性。
これらを高いレベルでバランスさせた、非常に参考になる事例だと思います。
これからいくつか東京視察のレポートを掲載させていただきます。
ぜひご覧ください。


CONTACT
お問合せ