藤枝駅のイルミネーションは、正直かなり力が入っています。


駅に近づくにつれて、そのスケールや構成の緻密さが少しずつ見えてきて、「これはじっくり見て回りたいな」と感じさせられました。
駅前という限られた空間の中で、どんな演出が展開されているのか——そんな期待を抱かせてくれるスタートです。



まずは北口から。


■人型オブジェ



藤枝駅北口に到着して、まず目に入ってきたのがこちらの人型オブジェです。




ロープライトを鉄筋のフレームに沿わせる形で構成されており、
どこかジブリ作品を思わせるような、やわらかく印象的な雰囲気があります。

3体だけでなく、もっといました。
見ていて楽しいイルミネーションです。


こちらも、ロープライトの使い方が印象的なイルミネーションです。
鉄筋などでしっかり固定している様子はなく、あえて“垂らす”だけのシンプルな設置方法に見受けられました。


一歩間違えると雑に見えてしまいそうな手法ですが、先ほどの人型オブジェと組み合わさることで、他ではあまり見かけない独特の世界観をうまく演出しています。



ツリー装飾

こちらのツリーには、蓮華寺池公園に続きTwinklyが使用されていました。


動画も撮影していますので、ぜひご覧ください。

やはりTwinklyは映えますね、、‼

弊社でもTwinklyの取り扱いがございますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。




続いて、同じ藤枝駅の南口へ移動します。



■大型ツリー


まず感じたのは、圧倒的な迫力
とにかく大きい。高さは10m近くありそうです。

イルミネーションにしっかり力を入れていることが伝わってきます。


ツリーに取り付けられているボールオーナメントを近くで見てみると、

接着剤で固定されているのが分かります。

屋外では風の影響を受けやすいため、ボールが落下したり、飛ばされたりしないための対策です。
見た目には数百個取り付けられているように見えますが、それを一つひとつ固定していく作業は、相当な手間がかかります。



それでも、安全第一
こうした地道な作業が、安心して楽しめるイルミネーションを支えています。



■大型動物モチーフ



そしてこちらが、巨大なイルミネーションモチーフです。


1体でも十分すぎる存在感がありますが、トナカイ、サイ、馬など、複数体が並ぶことで、さらにインパクトのある空間になっています。


馬は2026年の干支が「午」だからでしょうか。
一方で、サイはなぜサイなのか……少し気になるところです。


こうした大型モチーフは、連結部分が南京錠のような強固な金具でしっかりと固定されており、


土台部分も含め、安定性には十分配慮されている印象を受けました。







■バーゴラ

目を引くのは、圧倒的な光の密度です。


柱の装飾でよく見られるのは、ロープライトやストリングスをぐるぐると巻き付ける方法です。

これは施工面では比較的取り組みやすい手法です。上から下、あるいは下から上へと、1本ずつ回しながら固定していけばよいためです。


一方で、この方法は巻き付けるピッチが施工者によってばらつきやすく、仕上がりに差が出てしまうこともあります。


それに対し、藤枝駅の柱装飾は縦のラインが非常に美しく揃っています。
作業自体は一見シンプルですが、上下で固定するために脚立を何度も上り下りする必要があり、想像以上に体力を要する施工です。
さらに、柱の外周に対してピッチが均等でなければ、全体の印象が崩れてしまうため、精度も求められます。


もしかすると、柱の外周サイズに合わせて、あらかじめ縦横に組んだ“シート状”の装飾を制作し、現地では巻き付けるだけにしているのかもしれません。
いずれにしても、手間がかかっている装飾であることは間違いなさそうです。

そして、バーゴラの頭上にもストリングスが隙間なく張り巡らされています。
ゴールドを基調とした光の中で、白くきらめくフラッシュ球がアクセントとなり、とても印象的な空間をつくり出していました。

ぜひ下記URLより、実際の様子をご覧ください。


https://youtu.be/lEoI5s_FUHA




■最後に


藤枝駅のイルミネーションは、まずそのスケール感に目を奪われます。
高さのあるツリーや大型モチーフ、駅前空間を広く使った構成は、訪れた人に強い印象を残します。

一方で、近くで見てみると、ボールオーナメントの固定方法やモチーフの連結、柱装飾のピッチの揃え方など、細かな部分まで非常によく考えられていることが分かります。


大きく美しく魅せるためには、実は細部の積み重ねが欠かせません。
ダイナミックな演出の裏側に、地道で手間のかかる施工や、安全性を最優先した配慮があるからこそ、この完成度が成立しているのだと感じました。

大変見応えのある事例でした。


弊社でも、特注による大型モチーフの製作についてもご相談を承っております。
設置環境や演出イメージに合わせたご提案が可能ですので、ご検討の際はぜひお気軽にお問い合わせください。


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