焼津駅南口のイルミネーション装飾を担当させていただきました。
昨年に続き、2年連続での施工となります。

本記事では、装飾全体の紹介に加え、各所に込めた演出のポイントについても触れていきたいと思います。

■シーガルブリッジ

まずご紹介するのは、もっとも視線を集めるイルミネーションポイントである「シーガルブリッジ」です。
普段は駅と商店街側を結ぶ歩道橋として利用されている場所になります。

昨年に引き続き、トンネル内に足場を設営し、構造に沿う形でストリングスライトを配置しました。

使用した発光色は、
「青」「マリンブルー」「青白」「白」「ゴールド」の計5色。
単色の青一色にするのではなく、あえて複数の色味を織り交ぜることで、光に奥行きと揺らぎを持たせています。
ところどころ集光球も使用してみました。

港町・焼津らしい“海の表情”を感じられる空間になったのではないかと考えています。

■ツリー

ツリーの土台部分には、カメやサンゴ、わかめなど、海を連想させるイルミネーションモチーフを配置しました。
さらにオーナメントボールやモールを加えることで、イルミネーションならではの「きらめき感」を強調しています。

ツリーの頂部は、左右のトンネルとワイヤーでしっかりと固定し、転倒防止対策も万全に行っています。



実際の雰囲気をより感じていただける動画をご用意しております。
下記URLからぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=OzvB-wt05IQ

床面に映るゆらぎが、空間への没入感をより一層高めているのがお分かりいただけるかと思います。
こちらは、トンネル上部から床面に向けて照射した、特注の「ウォーターゴボライト」による演出です。

■シーテラス

続いてご紹介するのは「シーテラス」エリアです。
こちらには、半球タイプのイルミネーションを設置しました。

実はこのイルミネーション、手で軽くたたくと色が変化する仕組みになっています。
さらに、クリスマス前後で流れる音楽が切り替わる演出も加えています。

ぜひ現地で、色の変化や音楽の違いを体感してみてください。。

こちらはフォトスポットとして設けたエリアです。

海の生き物モチーフに加え、ラッパを吹くエンジェルや音符のモチーフを配置し、
パーティーや音楽隊のような、にぎやかで楽しいイメージを意識して装飾しました。

エンジェルやドーム部分には重りやワイヤー固定を施し、こちらも安全面を十分に考慮した設計としています。

■めがね橋・小石川

駅から少し離れた場所にある「めがね橋・小石川」エリアです。

こちらでは、弊社の大型モチーフ「ラックスター」を使用しました。

サイズはH145cm。

あわせて設置している「yaizu」のネオンサインも、特注製作となっています。

橋の奥に見えるのは、小石川に設置したランタンの光です。
ランタンはすべて特注品で、40個を用意しました。

川面に映り込む反射によって、実際の数以上のボリューム感が生まれるよう計算しています。
当初はさらに数を増やす案もありましたが、水面反射を考慮することで、適切な密度に抑えることができました。

ランタン1つにつき3枚、地域の子どもたちやご家族に描いていただいた絵を貼り付けています。

こうした形で地域と連携し、参加型の表現ができる点も、イルミネーションが持つ大きな魅力のひとつだと感じています。

■最後に

今回の焼津駅南口イルミネーションでは、駅前という日常の動線に、焼津らしさと非日常の体験をどう重ねられるかを大切にしました。
海や港町を想起させる色使い、光の揺らぎや反射、水や音といった要素を組み合わせることで、ただ「見る」だけでなく、歩き、立ち止まり、関わることで完成する空間を目指しています。

また、安全性や耐久性への配慮を徹底しつつ、地域の子どもたちやご家族が参加できる仕掛けを取り入れられたことも、2年連続で施工を担当させていただいたからこそ実現できた点だと感じています。

以上、簡単ではありますが、焼津駅南口イルミネーションのご紹介でした。
本記事でご紹介したエリアのほかにも、バスターミナル周辺や足湯エリア、商店街など、駅周辺の各所でイルミネーション装飾が施されています。

詳しくは下記特設ページをご覧ください。

焼津市イルミネーション2025「海空ファンタジア～願い星に捧ぐ祈り」

近隣には、ターントクルこども館や入浴施設など、あわせて楽しめるスポットも多くありますので、ぜひ散策とともに、焼津の街を包む冬の光をお楽しみいただければ幸いです。

なお、弊社ではイルミネーション部材の販売だけでなく、企画・デザインから施工までを含めた案件のご相談も承っております。
規模の大小を問わず、お気軽にお問い合わせください。