やまとイルミネーションの強み
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PRODUCTSやまと興業株式会社 商品部
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【視察レポート】革新都市ドバイ――世界最前線の空間演出
ドイツでの「クリスマス・ワールド」の視察を終え、その足でドバイへ向かいました。
世界の富裕層が集うこの地で、彼らを魅了する装飾や空間演出の最前線を確認するためです。
欧州とは異なる、圧倒的な資金力と最新技術が融合したドバイ独自の演出をレポートします。

■パームジュメイラ
パーム・ジュメイラへは1日フリーパスを購入し、メトロのグリーンラインとレッドラインを乗り継いで向かいました。
まずは全景を確認するため、展望台「ザ・ビュー・アット・ザ・パーム(The View at The Palm)」へ。
印象的だったのは、チケット購入後の導線です。
すぐにエレベーターへ向かうのではなく、まず全面ビジョンの空間へ案内されます。
そこでは、海の埋め立てからインフラ整備、巨大な街が完成するまでの過程をシミュレーション映像で上映。
床の足跡を踏むと演出が始まる体験型の仕掛けもあり、街の成り立ちを楽しみながら学べる構成でした。

続くフロアでも大型ビジョンによるドキュメンタリー映像が上映されます。
日本の展望台のように「ただ上で景色を見る」だけではありません。
その場所の背景やストーリーを理解させることで、目的地への愛着を生む巧みな演出だと感じました。
乗り込んだエレベーター内も全面がビジョンに覆われた空間です。
徹底された演出を体感しながら最上階へ向かいます。
展望台から見渡すパーム・ジュメイラは、埋め立て地とは思えないスケールと、計算されたデザインの美しさが印象的でした。

この巨大な人工島そのものが緻密な計算と最新技術の結晶です。
まさにドバイの「不可能を可能にする」精神を象徴するアートピースだといえます。
単なる不動産開発にとどまらず島全体のシルエットがブランドアイコンとして機能している点に、都市デザインの価値を感じました。
街の歴史を物語として体験させる導入部分から、眼前に広がる絶景まで、一貫したストーリー性が印象的です。
イルミネーションにおいてもただ光を置くのではなく、その背景にある「文脈」をどう伝えるか。
大きなヒントを得た視察となりました。
■エミレーツモール
次に向かったのは、ドバイを代表する巨大ショッピングリゾート「エミレーツ・モール(Mall of the Emirates)」です。
この施設は、2005年、中東初の本格的なショッピングリゾートとして誕生しました。
単なる商業施設を超えたエンターテインメント拠点として知られており、広大な敷地に600以上のショップが並びます。
なかでも最大の特徴は、砂漠の中で氷点下の世界を実現した世界最大級の屋内スキー場「スキー・ドバイ」です。

常夏のドバイで、屋内に通年滑走可能なスキー場をつくる発想自体が規格外。
外気温とのギャップも含め、これこそまさに「不可能を可能にする」ドバイエネルギーの象徴です。

モール内の視察で特に目を引いたのは、吹き抜け空間を大胆に活用した巨大な吊りオブジェでした。
ゴールド単色とゴールド×ホワイトのストリングスをベースに、大粒のスパンコールでアクセントを加えた豪華な装飾です。
ストリングスの裾の長さを変えることで、静止したオブジェでありながら優雅な「動き」を感じさせる仕上がりでした。
これほど大規模な構造物を公共空間に吊り下げる演出は、日本の建築基準や安全基準では容易ではないはず。
その迫力が強く印象に残りました。
このモールの演出から学べるのは「非日常感の徹底」です。
砂漠の中の雪山という強いコントラストや視界を埋め尽くす装飾は、ゲストに「今、自分は特別な場所にいる」という高揚感を与えます。
イルミネーションにおいても単に空間を埋めるのではなく、その場のスケールを活かすことが求められます。
期待を良い意味で裏切る「規格外の視覚体験」の重要性を再認識しました。
■ドバイモール
次に向かったのは、世界最大級のショッピングリゾート「ドバイモール(The Dubai Mall)」です。
総面積は約111万5,000平方メートル(東京ドーム約24個分)に及び、一つの都市に匹敵する規模を誇ります。
1,200以上の店舗に加え、巨大なサメやエイが泳ぐ「ドバイ・アクアリウム(水族館)」、ペンギンやカワウソに出会える水中動物園、22スクリーンのシネコンやアイスリンクまで備えています。
単なる買い物の場を超えた、総合エンターテインメント拠点です。
この広大なモール内を歩くと、至る所で最新の光の演出が展開されています。
特に印象的だったのは、モールの端から端まで生き物のようにうねる「波状のイルミネーション装飾」です。

また、吹き抜けには巨大な筒型装飾が吊り下げられていました。
その圧倒的なボリュームと緻密なデザインが空間を支配する力強さを放っていました。

モール全体の装飾に加え、入居する各ブランド店舗の装飾も高いクオリティでした。
各店が競い合うように独自の世界観をライティングや造作で表現しています。
バイヤーとしてすべてを細かく確認するには、いくら時間があっても足りないと感じるほどでした。
ドバイモールの演出において特筆すべきは、「統一感のある壮大なストーリー」と「個別のブランドアイデンティティ」の見事な共存です。
モール全体を流れるような光のラインで繋ぎつつ、各エリアや店舗では全く異なる表情を見せる。
この緩急のつけ方は、大規模な商業施設の演出を考える上で非常に参考になります。
顧客の視線を飽きさせず、常に次のエリアへの期待感を抱かせる導線設計。
それは光の配置一つとっても、緻密に計算された「おもてなしの設計図」があるからこそ成し遂げられる技だと痛感しました。
■ドバイファウンテン
ギネス記録にも認定されたこの噴水ショーは、全長275メートル超の湖を舞台に展開されます。
一度に噴き上がる水量は約8万リットル、高さは最大150メートル(ビル50階相当)に達します。
演出を支えるのは6,000個以上のスーパーライトと25色のカラープロジェクター。
これらが音楽と同期し、砂漠の夜空に光と水の芸術を描き出します。

音楽が鳴り響くと同時に始まるショーは、まさに圧巻の一言です。
単なる「水が上がる演出」ではなく、水そのものが意志を持って踊るかのような滑らかな動きと、一瞬で空を切り裂くような爆発的なパワー。
言葉を失う迫力と光が水に溶け込む幻想的な美しさが共存し、世界中から集まった人々が息を呑んで見守る空間に、特有の熱量を感じました。
世界一と言われる所以は、規模だけでなく、観る者の感情を揺さぶる「演出の精度」にあると確信しました。
■ブルジュ・ハリファ
ドバイ・ファウンテンと並び視線を引きつけるのが、世界最高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の壁面全体を舞台にしたLEDショーです。

このビルの東側壁面は、地上828メートル。
その中で高さ約770メートルにわたりLEDが設置。
世界最大かつ世界最高の「単一ディスプレイ(メディアファサード)」としてギネス記録を保持しています。
そして使用されているLEDは120万個以上。
窓枠や外壁構造を活用したこのシステムは、現代建築とデジタル技術が融合したエンターテインメント装置です。
噴水ショーに合わせてビル全体が光り輝く様子は、建物の概念を超えた「巨大な光の彫刻」といえます。
映像が裾野から頂点へ駆け上がるスピード感や、幾何学模様が建物を包み込む演出は、遠方からでも鮮明に視認できます。
祝祭や企業プロモーションなど、都市のメッセージを世界へ発信する強力なメディアとしての機能にも圧倒されました。
■ドバイ・フェスティバル・シティ・モール「IMAGINE(イマジン)」
ドバイ視察の最後に訪れたのは、ドバイ・フェスティバル・シティ・モール湾岸沿いで開催される「IMAGINE(イマジン)」です。

このショーは、世界最大級の水上スクリーンと、隣接するインターコンチネンタルホテルの壁面(約4,850平米)を巨大なキャンバスにした「世界最大級のプロジェクションマッピング」として、2つのギネス記録を保持しています。
70台以上の高輝度プロジェクターを用い、ビル全体を包み込むメディアファサードと、噴水・火・レーザーが同期する演出は、ドバイでも屈指のデジタルアートです。
今回特に印象的だったのは、韓国の人気グループ「スーパージュニア(Super Junior)」とのコラボ演出を観られたことです。
ビル全体に映し出される巨大な映像と、楽曲に合わせたダイナミックな噴水の動きは圧巻でした。
背景ではなく、建物そのものが音楽に合わせて呼吸し踊るような一体感があります。
とりわけ印象に残ったのは映像の鮮明さです。
広範囲の壁面に歪みなく高精細映像を投影し、噴水やレーザーと正確に連動させる制御技術が特に際立っていました。
■まとめ・所感
今回の視察では、ご紹介したスポット以外にも、多くの場所を巡りました。
伝統的な黄金の輝きが眩しい「ゴールドスーク」、巨大な額縁を通して新旧ドバイを一望できる「ドバイフレーム」、そして人類の未来を形にした「未来博物館(Museum of the Future)」などなど。
しかし、その圧倒的な情報量と感動は、ここでは到底報告しきれません。
ドイツの「伝統とクラフトマンシップ」が生み出す機能美。
ドバイの「革新とテクノロジー」が実現する規格外の演出。
両極にある光の文化を体感できたことは、イルミネーションバイヤーとして大きな収穫でした。
同時に、イルミネーションの枠を超え、空間装飾やVMDの視点も数多く得られました。
建築や内装、導線計画、ブランド表現と光がどう結び付くのか。
商業施設全体を一つの編集物として設計する考え方は、今後のイルミネーション 企画に直結します。
私たちは浜松を拠点とするイルミネーション 会社として、商品選定から販売、施工まで一貫して携わっています。
イルミネーション 施工会社としての現場視点と、イルミネーション 企画会社としての構想視点を分けずに考えること。
その積み重ねがイルミネーション 品質を形づくります。
世界の潮流を確認しながらも、最終的に向き合うのは目の前の空間です。
光を置く前に、空間全体をどう編集するかを考える。
派手さではなく、設計の筋道を大切にする。
今回得た視点を、今後のイルミネーション 商品提案や空間プロデュースに活かしていきます。
これからの私たちの提案する「光」に、ぜひご期待ください。


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