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【コラム】既存イルミを活かすか、全部替えるか

春の段階で見ておきたいのは、古いか新しいかよりも、今年の計画に使える状態なのかどうかです。
現場で実際に動くのは、見た目の印象だけではありません。
点灯の安定性、数量、保管状態、設置しやすさ、今年やりたい演出との相性まで揃って、
はじめて戦力になります。
逆に言えば、倉庫に残っているだけでは、まだ使える部材とは言い切れません。
この整理を後回しにすると、夏の終わりから秋にかけて企画側はかなり困ります。
使えると思っていた部材が不点灯だった。
逆に、使えないと思っていた部材が実はまだ使えた。
こうしたズレが後から出ると、提案内容も見積も組み直しになりやすくなります。
イルミネーションの計画は、秋に近づくほど時間との勝負になりがちです。
その段階で在庫確認のやり直しが入ると、光の見せ方を考える前に、まず計画の立て直しから始めることになります。
そのため、既存部材の扱いは、秋に悩むより春に整理しておいたほうが案が安定します。
自治体でも商業施設でも、前年の在庫がどの程度使えるのかが見えていれば、
今年の予算の使い方が考えやすくなります。
新しく買うべき場所と、既存で十分な場所の切り分けが早くできるからです。
秋に思わぬ手戻りが出ると、やっかいです。
■しまいっぱなしの既存イルミは、在庫より先に情報として出したい
既存イルミが活きるかどうかは、現物の有無だけでなく、
情報として整理されているかどうかでかなり変わります。
ここでいう情報とは、ただ「倉庫にあります」という話ではありません。
どんな種類の部材があるのか。何本あるのか。何色が多いのか。点灯確認はいつしたのか。
その程度まで見えていると、新しく企画に入る側はかなり動きやすくなります。
これは、施工会社やイルミネーションの企画会社が変わったときほど差が出ます。
前の担当者しか把握していない在庫、箱はあるけれど中身が曖昧な部材、色や長さが混ざったまま保管されているストリングス。
こうなると、使える部材があるのに、存在しない前提で企画が進んでしまうことがあります。
新しい業者からすると、使いやすい部材がまとまって残っていれば、それだけで光の総量を底上げしやすくなります。
反対に、在庫の存在が見えなければ、その可能性も案に乗せにくくなります。
とくにストリングスのような定番部材は、数量がまとまって残っているかどうかで印象が大きく変わります。
もし段ボール一箱分の、20本30本がまとまって残っていれば、樹木列や壁面、フェンス面の見え方は結構変わってきます。
同じ予算でも、既存在庫をベースにできると、新規購入分を主役側に寄せやすくなります。
結果として、全体の光量を確保しながら、見せ場もつくりやすくなります。
現場では、部材の新しさよりも、数量がまとまって使えるかのほうが効く場面が多くあります。
イルミネーション企画ではデザインの話が先に出やすいですが、背景を支える数量があるかどうかで、案の自由度はかなり変わります。

■春のうちに確認しておかないと、秋の提案が不安定になる
既存部材の確認は、直前でもできるように見えて、実際は春にやっておいたほうが安全です。
理由は単純で、倉庫にある部材は、見ただけでは使えるかどうかがわからないことが多いからです。
箱が残っていても中で絡まっていることがありますし、外から見てきれいでも点灯不良が出ることがあります。
逆に、古そうに見えても意外としっかり使える部材もあります。
この確認が秋にずれ込むと、
「使えると思っていたのに不点灯だった」
「使えないと思っていたけれど使えた」というズレが生まれ、企画側にはかなり厄介なものになります。
見積の前提が変わり、数量計画が変わり、場合によっては演出そのものを見直す必要が出てきます。
イルミネーションの本格検討が始まる頃には、提案、予算、スケジュールが同時に動き始めるので、
そのタイミングで既存確認のやり直しが入ると、全体が不安定になります。
ここでいう「使える」とは、単に点灯することではありません。
今年の会期を通して安定して使えること、設置に無理がないこと、必要な本数が揃うことまで含めて、はじめて使えると言えます。
この視点で春のうちに見ておくと、秋に入ってから慌てにくくなります。
■保管の仕方で、翌年の使いやすさは大きく変わる

既存イルミを来年以降も活かしたいなら、撤去後の保管方法はかなり大事です。
保管時に気をつけたいのは、きれいにしまうことより、次に出したときに使いやすい状態を残すことです。
強く縛って小さくまとめたり、無理に押し込んだりすると、配線部にテンションがかかりやすくなります。
そうすると、翌年に出したときに巻き癖や絡まりが強く残り、設営時の手間が増えます。
保管するときは、テンションをかけすぎず、絡まりにくい形でまとめておくほうが扱いやすくなります。
種類ごと、色ごと、長さごとに分けておくと、次年度の確認もかなり楽になります。
倉庫では静かに置かれていても、現場に出すと急に言うことを聞かなくなる部材はあります。
そういう意味では、保管の良し悪しは翌年の施工性に直結します。
自治体や商業施設では、担当者が変わることも珍しくありません。
施工会社が変わることもあります。
そのときに、保管状態が悪く、内容も不明な部材ばかりだと、せっかく残っている在庫が企画に組み込まれにくくなります。
反対に、最低限の整理がされていれば、新しい業者でも活かしやすくなります。
派手な話ではありませんが、保管の仕方ひとつで翌年の計画はかなり変わります。
■全部替えたほうが合理的な年もある
一方で、既存を残すことがいつも正解とは限りません。
現場によっては、全部替えたほうが合理的な年もあります。
とくに、比較的安価なストリングスを大量に使う現場では、その傾向が出やすくなります。
1本ずつ丁寧に外して、整理して、保管して、翌年また点灯確認して使う。
その手間を積み上げると、部材単価以上に撤去と保管の負担が重くなることがあるからです。
撤去・保管時の工数は、計画の中では目立ちにくいですが、実際にはかなり大きいです。
高所で外し、固定をほどき、絡まないように分け、倉庫に戻し、半年以上保管し、翌年また出して確認する。
この一連の手間まで含めると、毎年使い回すことが必ずしも得とは限りません。
場合によっては、撤去時に電線ごと切り分けて処分し、次年度は新しい部材を入れたほうが全体として効率的なこともあります。

ここでいう「全部替えたほうがよい」は、古いからではなく、再利用にかかる手間とコストが見合わないからという意味です。
短期イベントであれば施工性と撤去性を優先し、長期設置や継続使用前提なら耐候性と保守性を優先する。
この条件分岐で見ると、残すべき部材と使い切る前提の部材は分けて考えたほうが整理しやすくなります。
なお、イルミネーション部材は、弊社の場合、回収後に素材としてリサイクルの流れに乗せることができます。
外から見て新品と区別がつかない形に戻ることもあるので、使い切る考え方そのものが一概に悪いわけではありません。
もちろん、まだ使えるものを無理に捨てる話ではありませんが、再利用を前提にしすぎると、かえって現場負担が大きくなる場合もあります。

■ストリングスかモチーフかでも考え方は変わってくる
既存イルミを活かすかどうかを考えるときは、ストリングス系とモチーフ系を分けて考えたほうが整理しやすくなります。
ストリングスのような定番部材は、設置場所、巻き方、密度、色の組み合わせを変えるだけで、前年と印象を変えやすい部材です。
去年と同じ製品でも、使う場所や見せ方を変えるだけで、空間の雰囲気はかなり変わります。
それに対して、モチーフは形そのものが記憶に残りやすい部材です。
トナカイ、星、ギフトボックス、アーチのような主役級のモチーフは目立つぶん、
「去年と同じだな」と気づかれやすい傾向があります。
逆に言えば、モチーフを差し替えると、全体が一気に変わったように見せやすいです。
全部を更新しなくても、背景のストリングスは既存を活かし、主役のモチーフだけ更新するだけで、
前年との差を出しやすくなります。
この違いは、予算配分を考えるうえでも大事です。
背景を支えるストリングスは既存で活かしやすく、記憶に残るモチーフは更新効果が大きい。
そう考えると、限られた予算の中でもどこに新規投資するかが見えやすくなります。
前年と同じに見せたくない現場ほど、この切り分けは有効です。

■既存確認まで含めて、春のうちに整理しておきたい
既存イルミを活かすか、全部替えるか。
毎年同じ答えになるテーマではありません。
ただ、春の段階で既存部材の情報と状態を整理しておくと、秋の提案はかなり安定します。
どれだけ残っているか。使えるか。まとまった数量として案に組み込めるか。
そこが見えているだけで、予算の配分も、見せ場のつくり方も考えやすくなります。
とくに、しまいっぱなしになっている既存部材は、見方を変えるとそのまま計画の土台になることがあります。
反対に、再利用に手間がかかりすぎる部材は、使い切る前提で考えたほうが合理的なこともあります。
残すか替えるかは、節約の話というより、今年の計画をどう安定させるかという話に近いのだと思います。
既存部材の確認や、今年どこまで活かせそうかの整理は、早めに見ておいたほうが動きやすくなります。
倉庫在庫の確認や、活用できる部材の見極めまで含めて相談したい場合は、その段階から一緒に整理できることもあります。
春のうちに土台が見えている案件は、秋に入ってからの案のまとまり方が、やはり違ってきます。

「むかし買ったイルミネーション、意外と残ってるんだよね、、」
結構、あるあるです。
使えるか、使えないか、どうすべきか。
お気軽にご相談ください。


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