イルミネーションは、大規模な予算がなくても実施できます。


ただし、予算10万円、50万円、100万円では、
選べる商品だけでなく、施工を自社で行うのか、プロへ依頼するのか、電気工事が必要かによって、
実現できる内容が大きく変わります。


今回は、小規模な商業施設、店舗、ホテル、結婚式場、公共施設などを想定し、
予算別に現実的な装飾内容を紹介します。


※金額は一般的な目安です。現場条件、施工地域、作業人数、電源状況などによって変動します。






最初に確認したい3つのこと


商品を選ぶ前に、次の3点を確認します。

  • ・商品購入だけにするか、施工まで依頼するか
  • ・最も装飾したい場所はどこか
  • ・近くの既存電源と延長コードで対応できるか

特に小規模案件では、施工費や電気工事費が予算へ与える影響が大きくなります。


予算の大部分を商品へ使いたい場合は、施設側で設置し、既存のコンセントを利用できることが重要です。


一方、プロによる施工や電源工事が必要な場合は、その費用を差し引いたうえで商品を選ぶ必要があります。



予算10万円|ほぼ商品購入のみ


予算10万円の場合は、基本的に商品購入のみと考えます。


施工会社へ取付まで依頼すると、人件費だけで予算の大部分を使ってしまうため、施設側で設置できる場合に向いています。

実施しやすいのは、次のような装飾です。

  • ・柱や手すりへストリングライトを巻き付ける
  • ・低木や植栽へストリングライトを這わせる

柱と植栽にストリングスを数本装飾するのみでも、だいぶ印象が変わります。
ただし部材費のみで10万円。脚立を用いてご自身での施工が必要になります。




ストリングライトは、柱、手すり、フェンス、植栽など、さまざまな場所へ使いやすく、
限られた予算でも光量を確保しやすい商品です。
商品紹介 スタンダード|やまと興業 商品部



モチーフは設置しやすく、見た目もキャッチ―になる一方、商品単価が高くなりやすいため、複数台使用すると装飾範囲が狭くなります。

そのため、10万円ではストリングライトを中心にし、
もし余裕があれば、必要に応じてキャップ付きだったりボールイルミだったりのデコレーションライトを
加える構成が現実的です。

商品紹介 デコレーションライト|やまと興業 商品部


〈屋外コンセントを使う場合〉


屋外で使用する場合は、コンセントや商品の接続部を雨風から守る必要があります。


屋外用コンセントであっても、プラグや連結部分を雨にさらさず、防水ボックスや電源保護ボックスへ収めます。

また、連結部分を地面へ直接置かない、配線を人が踏まないよう保護する、商品の最大連結数を守るといった対応も必要です。

既存電源が近く、施設側で安全に設置できる環境があれば、10万円でも入口や植栽を十分に華やかにできます。




予算50万円|プロによる部分施工が可能


予算50万円程度になると、商品購入に加え、プロへ施工を依頼する選択肢が出てきます。


施工費の目安は、作業員1人あたり1日3万~4万円程度です。


例えば、施工を2人、撤去を1人で行う場合は、施工・撤去費だけで9万~12万円程度かかります。


さらに、固定部材、防水処理、配線材などの副資材費や諸経費も必要です。


〈配分イメージ〉


  • ・商品・部材費:30万~35万円
  • ・施工費:6万~8万円
  • ・撤去費:3万~4万円
  • ・副資材・諸経費:5万~8万円

予算50万円では、施設全体を装飾するのではなく、入口や樹木など1~2か所へ集中させる方法が適しています。

例えば、入口柱2本と周辺植栽を同じ発光色でまとめたり、樹木1本を主役にして足元の植栽へ光を広げたりする構成です。

プロへ依頼することで、ストリングライトの巻き方、光の密度、配線の見せ方を整えやすくなり、部分装飾でも完成度を出せます。

柱、植栽、脚立で届く範囲の樹木への装飾
プラス施工撤去費等でこのくらいの装飾は可能です。
ただし電気工事が不要で、近くに100Vのコンセントがあることが前提です。




〈モチーフよりストリングライトを優先する〉


予算50万円で大型モチーフを使用すると、商品費の多くを占めてしまいます。


その結果、周囲へ設置するライトが減り、全体の光量が不足しやすくなります。

そのため、ストリングライトを中心に数量を確保し、モチーフは必要最小限に抑える方が、
見栄えをつくりやすくなります。



予算100万円|電気工事費も見込む


予算100万円になると、入口だけでなく、樹木、植栽、フェンス、小型モチーフなど、

複数の装飾を組み合わせやすくなります。

ただし、装飾範囲が広がるほど、施工人数、配線量、電源容量も増えます。

既存電源だけでは対応できず、
屋外コンセントの新設、回路の追加、タイマー設置などの電気工事が必要になることもあります。

そのため、100万円は次の3項目へ分けて考えます。

  • ・商品、部材費
  • ・施工、撤去費
  • ・電気工事費


〈配分イメージ〉


  • ・商品、部材費:50万~60万円
  • ・施工費:9万~12万円
  • ・撤去費:6万~8万円
  • ・電気工事費:10万~20万円
  • ・副資材・諸経費:5万~10万円

施工を3人、撤去を2人で行い、電気工事も加わる場合、商品代として使えるのは総額の半分程度になることがあります。

予算100万円でも、施設全体を広く装飾するより、入口周辺など一つのエリアへ集中させる方が効果的です。

例えば、入口柱2本、樹木2本、植栽帯、小型モチーフ1台をゴールドまたはホワイトで統一すると、

商品数を抑えながら空間としてまとまりをつくれます。

若干甘めではありますが、
柱×2本 ¥10万円
脚立で届く範囲の樹木×4本 ¥40万円
植栽 ¥10万円
プラス施工撤去費・電気工事費等でこのくらいは装飾が可能になります。



低予算で見栄えをつくる商品の選び方



〈基本はストリングライト〉


低予算では、ストリングライトを中心に考えます。


樹木、柱、フェンス、手すり、軒先、植栽など幅広く使え、
モチーフライトよりも予算に対して光量を確保しやすいためです。


〈フラッシュタイプで動きを加える〉


通常点灯の中へ、一部が点滅するフラッシュタイプを取り入れると、
商品数を増やさなくても、きらめきや動きを加えられます。

すべてを点滅させるより、通常点灯の中へ部分的に入れる方が、派手すぎず高級感を出しやすくなります。


〈集光球でメリハリをつける〉


LED球には、光が全体へ広がる拡散球と、光が一方向へ強く出る集光球があります。


拡散球は柔らかく均一に光り、集光球は見る角度によって光が強く見えます。


ストリングライトへ集光球を取り入れると、均一な光の中に強い輝きが生まれ、
少ない商品量でも光にメリハリをつけられます。


〈発光色はゴールドかホワイト〉


低予算で高級感を出したい場合は、ゴールドまたはホワイトへ統一する方法が適しています。


赤、青、緑などを多く使うと、商品数が少ない場合にまとまりを失いやすくなります。


ゴールド単色、ホワイト単色、またはゴールドを中心にホワイトを少量加える程度にすると、落ち着いた印象になります。




低予算で失敗しないための4つのポイント



〈装飾場所を広げすぎない〉


複数の場所へ少量ずつ設置すると、どの場所も暗く見えます。


正面入口、シンボルツリー、施設看板周辺など、最も見られる場所へ集中させます。

〈主役を一つ決める〉


すべてを同じ明るさにせず、最も明るくする場所を一つ決めます。


主役と周辺で光量に差をつけることで、少ない商品でも立体感が生まれます。

〈既存設備を活用する〉


樹木、柱、手すり、フェンス、植栽を使えば、新しい造作物を製作せずに装飾できます。


〈電源に近い場所を選ぶ〉


電源から遠い場所では、延長配線や電気工事の費用が増えます。


低予算案件では、既存の屋外コンセントに近い場所を優先すると、商品へ予算を回しやすくなります。




まとめ



小規模なイルミネーションでは、予算によって商品と施工の考え方が変わります。


予算10万円の場合は、ほぼ商品購入のみ。

予算50万円の場合は、装飾場所を絞れば、プロによる施工も可能。
モチーフよりストリングライトを優先し、入口や樹木など一つの見せ場をつくります。


予算100万円の場合は、予算が増える分装飾箇所も増え、
商品費だけでなく、施工・撤去費、電気工事費も見込む必要があります。

限られた予算では、ストリングライトを中心に、ゴールドやホワイトで発光色を統一し、
フラッシュタイプや集光球を部分的に取り入れることで、光量と高級感を両立しやすくなります。

ストリングライトは、設置環境や使用状況、保管方法にもよりますが、3シーズン以上使用できる場合があります。
初年度に商品を購入し、2年目・3年目は購入済みの商品を再利用する前提で考えると、複数年で予算を平準化できます。
これもひとつの考え方かもしれません。

やまとイルミネーションでは、商品購入のみのご相談から、施工・電気工事を含めた企画まで対応しています。

現場写真、装飾したい場所、ご予算をお送りいただければ、条件に合わせた商品や装飾方法をご提案します。
お気軽にご相談ください。



※掲載している装飾イメージは、あくまで参考例です。
実際に装飾できる内容や費用は、設置場所、電源状況、施工条件、使用する商品によって異なります。
イルミネーション装飾をご検討の際は、現場状況を確認したうえで、あらためてお見積り・ご相談ください。



CONTACT

お問合せ