11月・12月にイルミネーションを点灯する場合、9月は「まだ2か月ある」ではなく、そろそろ内容を決め切りたい時期です。

ただし、9月からでは遅いという話でもありません。
在庫がある既製品なら間に合います。
問題は、欲しい商品がその時点で残っているかどうかです。




今回は、今季初めてイルミネーションを担当する方や、経験はあるもののスケジュール感に自信がない方向けに、
11月中旬の点灯から逆算して考えてみます。



11月15日点灯なら、実質的な締切はいつ?


初めて担当する方は、「11月15日に点灯するなら、10月中に商品を用意すれば大丈夫」と考えるかもしれません。

実際には、その前に商品発注、入荷、検品、施工準備があります。
施工を依頼する場合は、人員や高所作業車などの日程も押さえなければなりません。


弊社で11月15日点灯を想定するなら、次のような流れが一つの目安です。



9月にほぼ決め切りたい理由は、単純に納期が長いからだけではありません。

秋になると「商品」と「施工日」という2種類の在庫が減っていくからです。

商品は倉庫からなくなります。
一方、施工会社の予定表からは空いている日がなくなっていきます。

特にイルミネーション施工は、どうしても10月下旬から11月頃に集中します。
一つの現場へ数日入れば、その期間に別の新しい現場へ行くことはできません。



商品は代替品を探せる場合がありますが、施工日は増やせません。

そのため、施工まで依頼する予定であれば、デザインが完全に完成する前でも「11月上旬頃に施工したい」
と早めに伝えておくと、その後の調整がしやすくなります。




「カタログに載っている=買える」ではない


9月以降の商品選定で意外と見落とされるのが在庫です。

イルミネーション商品は、カタログを見ながら「このトナカイを3台」「この商品を100本」と選べます。


ただし、カタログに掲載されていることと、今すぐ必要数量を購入できることは別です。

欲しい商品が決まって見積を作ったものの、社内で何度か修正している間に在庫がなくなる。
これは実際にあります。

特に9月以降は全国的に冬のイルミネーション案件が動くため、同じ商品を別の案件でも検討している可能性があります。

弊社では、商品によりますが在庫を2週間程度キープすることも可能です。

2週間を過ぎた瞬間に自動的に解除するわけではありませんが、ほかの案件でその商品が必要になった場合は、
ご連絡したうえでキープを外させていただくことがあります。

そのため、2週間で社内決裁まで進まない場合は、キープを延長できるか一度確認しておくと安心です。

これは初めて発注する方には、少し分かりにくい部分かもしれません。




9月は「何を買うか」だけではなく、「いつまで押さえておけるか」まで確認する時期です。

特に社内稟議に時間がかかる施設では、見積を取った時点で在庫についても確認しておくと、
後から商品を選び直すリスクを減らせます。






9月に在庫がなかったら、もう間に合わない?


弊社の場合、9月時点で国内在庫がなく、そこから新しく商品を製作・輸入するとなると、
11月頃の点灯には厳しいと考えていただいた方がよいです。

特にオリジナル形状のモチーフなどの特注品は、デザイン、仕様確認、製作、検品、輸送までに時間がかかります。

そのため、9月から検討する場合、特注品は基本的に選択肢から外し、
国内在庫のある既製品を中心に企画する
のが現実的です。

欲しかった商品がなければ、似たサイズや形状の商品へ変更する。
大型モチーフがなければ、複数の既製品を組み合わせて構成する。

この時期は「最初に考えた商品をどうにか用意する」より、
今確保できる商品の中で、どう見せるかを考える方がスケジュールを組みやすくなります。





ただし、ネオンサインなら間に合う場合も



特注品は基本的に難しいと書きましたが、例外もあります。

文字やロゴなどを表現するネオンサインは、大型の立体モチーフとは製作方法が異なります。
よって、デザインやサイズ、数量によっては9月からでも間に合う可能性があります。

「特注品だから全部無理」と考えるのではなく、どうしてもオリジナル要素を入れたい場合は、
短期間で製作できる方法がないか確認してみる余地はあります。

ただし、納期は仕様や製作状況によって変わるため、早めの確認が前提です。



何も決まっていない場合、何を伝えればいい?


ここまで読むと、「初めて担当するのに、9月中に全部決めるなんて無理では」と感じるかもしれません。


自分たちだけで全部決める必要はありません。


弊社の場合、次のような情報があれば、まずスケジュールを整理できます。

  • 点灯したい日
  • おおよその予算
  • 現場写真
  • 屋内か屋外か
  • 常設か、冬季だけの設置か
  • 現場や取付場所のおおよその寸法
  • 商品納品だけか、施工まで依頼したいか
  • 電気工事の手配も必要か



電気工事や施工が必要なのか自体が分からなくても構いません。

小規模な屋内装飾であれば、既存コンセントから電源を取り、コンセントへ直接取り付けるタイマーなどで
点灯時間を管理できる場合もあります。

反対に、屋外の大型案件や電源の新設が必要な場合は、電気工事まで含めて考えます。



初めての担当者であれば、

「11月15日から点灯したいです。予算は○○万円くらいです。ここからどう進めればいいですか?」

という相談からでも問題ありません。

むしろ、イルミネーションに慣れていない段階で、カタログを見ながらすべての商品を決めてから相談する必要はありません。

点灯日と予算、現場写真などを共有してもらえれば、そこから
「この日までに商品を決めたい」「この時期には施工日を押さえたい」といったスケジュールも含めて整理できます。

時間に余裕がある案件なら、必要に応じて現地を確認し、
予算別に複数案を比較したり、サンプルを確認したり、何度か予算調整したりすることもできます。


9月からの場合は、その時間が短くなります。

だからこそ、最初から完成した企画を持ってくるより、
点灯日と予算、現場条件を早めに共有してもらった方が、間に合う方法を探しやすくなります。




11月15日の点灯日は動かせなくても、そこへ至る方法は一つではありません。

9月からなら既製品を中心に組み立てる。
在庫がなければ別の商品へ切り替える。
候補商品は早めにキープする。
施工が必要なら、商品と同時に施工日程も確認する。



イルミネーションの繁忙期は、単純に「注文が増える時期」ではありません。

商品在庫、施工日、そして社内で検討できる時間。
この3つが同時に減っていく時期です。


だから9月は、まだ2か月あると考えるより、「今ならまだ選択肢を残した状態で決められる」と考えた方が、
実際の感覚には近いと思います。



初めてイルミネーションを担当する場合は、すべてを理解してから動く必要はありません。

「この日から点灯したいけれど、何から始めればいいか分からない」。

その状態からイルミネーション施工会社へ相談して、点灯日から逆算していく。
それも十分、9月からの始め方の一つです。

お気軽にご相談くださいね。




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