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PRODUCTSやまと興業株式会社 商品部
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【商品開発レポート】大型造花で広がる空間装飾
今回の中国出張では、品質確認とあわせて、今後の商品開発や空間装飾に活かせそうな製造技術も確認しました。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
【品質管理レポート】中国の製造現場で製品確認を行いました – やまと興業 商品部
【商品開発レポート】大型バルーンで広がる空間装飾 – やまと興業 商品部
前回ご紹介した大型バルーンに続き、今回取り上げるのは「大型造花」です。

ただし、実際に製造現場を見てみると、単なる造花という言葉では収まらないほど、素材や造形方法の幅が広いものでした。
花や植物だけでなく、蝶や海の生き物、立体オブジェ、壁面装飾などにも展開でき、
さらに光や動きを組み合わせることもできます。
今回は、製造現場で実物を確認しながら感じた、大型造花・立体装飾の可能性をご紹介します。
なお、製造現場には製法や設備など公開できない内容も含まれます。
そのため、今回もお見せできる範囲に絞りながら、素材や構造、今後考えられる使い方をまとめます。
大型造花はどこまで大きくできる?
今回確認した中には、高さ約3mの大型フラワーがありました。

人の背丈を大きく超えるサイズになるため、一本置くだけでもかなり存在感があります。
一般的な造花を拡大しただけではなく、花弁、茎、土台まで含めて一つの立体装飾として製作されています。
大型装飾というと、現場で骨組みを作り、そこへ一つずつ装飾を取り付けていく方法もあります。
今回確認した製品では、できるだけ製造段階で完成形に近い状態まで組み上げ、
輸送時だけ花弁や茎などを分割する方法が取られていました。

各パーツに番号を振り、現地では決められた位置へ組み立てていく構造です。
イルミネーション施工の現場でも、大型装飾は「現地でどこまで作業するのか」によって
必要な人工や施工時間が大きく変わります。
工場側で完成度を高めておき、現場では組み立てと固定を中心にできれば、施工負担を抑えやすくなります。
特に短期間のイベントや商業施設では、営業時間外など限られた時間で施工することも多いため、
こうした構造は扱いやすそうだと感じました。
素材によって見え方や使い方はどう変わる?
大型造花といっても、使用する素材は一種類ではありません。
今回の製造現場では、EVA、PE、アクリル、布、和紙など、さまざまな素材を使い分けていました。


例えば蝶の羽だけでも、素材を変えることで質感や透け方、重量、耐久性が変わります。
印刷による細かな柄の表現にも対応できるため、同じ形でも仕上がりはかなり変わります。
花弁では、EVA素材を切り出したあとにワイヤーを取り付け、熱を加えながら立体形状を作っていました。
平らな素材が、少しずつ花弁らしい曲線になっていく工程を見ると、
「造花」というより造形物を作っている感覚に近く感じます。
塗装方法によっても価格や表現力は変わります。
単色やグラデーション程度であればスプレー塗装で比較的対応しやすい一方、
細かな葉脈や蝶の模様などを手描きする場合は、その分製作工程が増えます。

つまり大型造花では、サイズだけで価格が決まるわけではありません。
使用する素材、塗装方法、柄の細かさ、屋内・屋外、必要な耐久性などを合わせて仕様を決めていく必要があります。
短期イベントであれば表現力や価格を優先し、
屋外で長期間設置する場合は耐候性や補修性まで含めて素材を選ぶ、といった考え方になります。
「花」だけではなく、光ったり動いたりする
今回特に面白かったのが、造花とイルミネーションを組み合わせた製品です。
花弁の輪郭に沿ってLEDテープライトを取り付け、花そのものを発光させる製品がありました。
さらに、モーターを組み込み、花弁が開いたり閉じたりする仕組みまで製作されています。

イルミネーションというと、樹木や建物へライトを取り付ける方法が一般的ですが、装飾物そのものを光らせる方法もあります。
昼間は色や形のある大型フラワーとして見せ、夜になれば輪郭が発光する。
こうすると、点灯していない昼間でも装飾として成立しやすくなります。
これは以前ご紹介した大型バルーンとも共通する部分です。
イルミネーションだけでは、昼間に配線やフレームが目立つことがありますが、
立体装飾を組み合わせることで昼夜それぞれに役割を持たせることができます。
また、今回確認した製造現場では、モーター機構についても製造側で設計していました。
動きを取り入れると構造は複雑になりますが、
「花が開く」「蝶が動く」といった演出まで一つの商品として考えられるようになります。
壁面装飾も、完成形に近い状態で製作できる

大型フラワーだけでなく、今回確認した中で印象に残ったのが壁面装飾です。
約2.8m×2.5mほどの大きなパネルに、花や葉、蝶などを組み合わせた立体装飾が製作されていました。
こうした壁面装飾を現場で一から作る場合、位置を確認しながら花や葉を一つずつ固定し、必要に応じて配線まで行います。
当然、設置するスタッフの人数や作業時間も必要です。
今回確認したものは、基本的な配置や固定を製造段階で済ませ、完成状態に近い形で輸送する考え方でした。
コンテナに入らないサイズであれば、例えば左右二分割で製作し、現地でつなぐといった設計もできます。
大型商品では、見た目だけでなく「どう運ぶか」「どう組み立てるか」までが製品設計の一部です。
やまと興業でも、イルミネーションの商品開発では施工性を確認しますが、
立体装飾についても同じ考え方が必要だと改めて感じました。
どれだけ見栄えが良くても、現場で組み上げるのに何日もかかる構造では扱いにくくなります。
反対に、完成形に近い状態で納品できれば、大型フォトスポットや商業施設の季節装飾でも採用しやすくなります。
大型造花はどんな場所に使えそう?

今回実物を確認して感じたのは、大型造花は「花を飾る商品」というより、
空間を作るための立体装飾に近いということです。
例えば、
- ・商業施設のフォトスポット
- ・春・夏の季節装飾
- ・ブランド店舗のディスプレイ
- ・イベント会場の入口装飾
- ・壁面を使った大型装飾
- ・イルミネーションと組み合わせた夜間演出
などが考えられます。
特に花は、クリスマスに限定されにくい点も特徴です。
イルミネーションは冬季案件が中心になりやすい一方、大型フラワーであれば春や夏の装飾にも使えます。
季節によって色や植物の種類を変えたり、蝶や海の生き物など別の造形物と組み合わせたりすれば、
年間を通した空間装飾にも展開できます。
一方、大型になれば屋外では風の影響も受けます。
土台の大きさや重量、固定方法、設置期間、人が触れられる場所かどうかなどは、
事前に確認する必要があります。
イルミネーションの外側にも、商品開発の幅を広げる

やまと興業ではこれまで、
イルミネーションを中心に商品開発や空間装飾の提案を行ってきました。
今回の製造現場では、大型造花だけでなく、
立体造形、照明、可動機構など、異なる技術を組み合わせた製品を見ることができました。
前回の大型バルーンもそうでしたが、空間装飾を考えるときに、必ずしもすべてを「電球」で作る必要はありません。
昼間は立体造形として見せ、夜は光を加える。
一部分だけ動かす。
壁面ごと一つの商品として作る。
こうした方法を組み合わせることで、イルミネーション企画そのものの幅も広がります。
今回確認した内容も、すぐにすべてを商品化するというより、
実際の案件に合うものから仕様や施工方法を整理していく予定です。
製造現場を見ると、「何を作れるか」だけではなく、「日本の現場でどう使えるか」を考える材料が増えます。
大型造花も、その一つとして今後じっくり形にしていきたい商品です。
受注生産・特注生産の商品です。
大型造花でディスプレイ装飾をお考えの方、お気軽にご相談ください。



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